Friday, July 31, 2009

旅立ちアンドレア

いつものバー、マモロのバーテン、アンドレアの
マモロ最後の日。

お餞別にワイヤーで作ったミニアンドレアをプレゼント。


ヴェネチアに帰って大物作家を目指すんだと思う。
がんばれ未来のスター!
今度の出版物には約束どおりイラスト書かせてね。

アルプスのふもと

ボローニャから北東へ250キロ、
ヴェローナの北、アルプスのふもとまで、
木材を仕入れにいくという友達について
軽トラで日帰り遠足。

目的地に近づくにつれて、車窓には切り立った岩岩しい山が。
ふもとにはブドウとりんご畑が続く。


ブドウ畑にはよく赤いバラが植わっていた。


スプマンテのフェラーリ社。

材木場。まわりはやっぱりブドウとリンゴ畑。
マシンが長い幹を自動でスライスしていき、
大きなアームのトラクターが右へ左へ”材木”を移動させる。
大きなマシンの背後に迫った岩岩しい山肌を眺め、
自分のちっぽけさを思い知る。


もう少し北にいくと、ドロミテがある。
3年前に南側まで行った。
夏でも山頂には雪も残るけれど、
カルシウム質の岩肌は白く、遠くからみると氷で覆われているよう。
ドロミーティ最高峰マルモラーダ(3342m)の氷河は
今年から自然遺産としてユネスコに登録された。

今回行ったトレントあたりから標識はイタリア語とドイツ語になる。
ドイツ、オーストリアナンバーの車も多数。
建物はチロル風で、料理も山料理でどっしり重い。

山で避暑地ヴァカンスもいいけど、
私はどちらかというと、夏!太陽!の海側派かな。

帰りのインターには、サマースクール中らしいキッズがたくさん。
あぁヴァカンス。

Thursday, July 30, 2009

おうちバーベキューに誘われて、
完熟トマトとコリアンダーを持って出かけた。

ボローニャの旧市街から車で15分、
フランク&ロベルタのお宅にお邪魔。

区画化された別荘地的な敷地は
表の門を入るとお隣とは植木で仕切られていて
ちょっと日本っぽい。

21時もすぎると続々友達家族が集まり、
和やかなグリルディナーが開始。


そばですやすや眠るのは、
エドワルド、3ヶ月。

目が真っ青で絵に描いたようなかわいい赤ちゃん。
ロベルタの3人目の子供。フランコとは2人目?
フランコには前妻との間に4人子供がいるらしい。

大人たちがママパパ談義をしている間、
私はおてんばカミーラと遊んでいた。
劇的におてんば。
そして相当おませ。
もと彼はブレイクダンスが上手だったとか、
友達の妹が12歳で妊娠したとか、
8歳児との会話とは思えない。
体力的に疲れてきたので、髪を編みこみに結ってあげることに。
するとやっと静かになった。
やっぱり女の子だ。
「今夜うちに泊まりにくればいいのに!」
「今度はいっしょにプレステしようね。」
うん、また遊ぼうね。

Wednesday, July 29, 2009

星の下で映画

毎年夏、マッジョーレ広場は野外映画館になる。


映画開始は22時。


毎日面白いプログラム。
ここ数日、フランス白黒映画を上映していた。


最終日の今日は、問題作GOMORRA(ゴモッラ)。
イタリアマフィア組織を潜入取材した本を映画化した作品で、
2008年カンヌのグランプリを受賞。
日本語訳: 「死都ゴモラ」(河出書房新社)
トレイラーはこちら>>

どうにもこうにも救いようがない、悲惨な映画。
この問題、どうしようもないじゃん・・と暗くなる。

出演者は主要俳優以外は映画が撮影されたナポリの貧困地区の人たち。
ゆえにリアリティーがまたすごい。

この野外映画館はこの夏は今夜が最後。

広場中、固唾を呑んで見入る人でいっぱい。


映画が終わって明かりがつくと、
ちょっとホッとした。

ここがボローニャでよかった。

「リストランテ・ダ・チェーザリ」

歴史的建物の修復家で、自転車で世界中を旅する
ゴッフレードと、
姉夫婦が営むレストランに。

マッジョーレ広場からもほど近い「リストランテ・ダ・チェーザリ」は
何度も前を通ったことがあった。
ミシュランの丸いスティッカーが目印。

オステリアとしてオープンしたのは1900年はじめ。
今のスタイルになったのは1955年から。

到着するやいなや、料理がずらーり並んだテーブルに通された。
「カメラもってきてね」とは言われていたものの、
本格的に撮影を期待されているとは思わなかった。
レストランの取材に立ち会っていたころを思い出す。

もちろん準備なんてしていない。
だってなーんにも知らなかったんだもの!
とりあえず店内の普通の照明で撮影。

右上のマス系の魚のカルパッチョ、超美味でした。
海のアスパラと呼んでいた付け合わせの海草には
コリアンダーも合わせてあって、びっくり。
だって普通に売っていないし、まずイタリア人は食べなれていない。
「コリアンダー使ってるでしょ!斬新!おいしい!」といったら、
「ここ2ヶ月やっているけど、言い当てた人ははじめて!」と
大喜びされた。



左上のブルスケッタ アンチョビ乗せ。
パンとアンチョビの間には、スライスしたバターが。
これもなかなか無い。
1日前に塩に30分だけ漬けるという自家製アンチョビは
浅漬け風で辛すぎず締まりすぎず美味。
バターととってもよく合う。


オーナーのパオリーノは、自分で買い付けにいったという
自慢のシャンパーニュを2本開けてくれた。
やっぱりボトル5、6ユーロのスプマンテとは違うわ~。

デザートのイチゴの氷結スープ?は酸味が利いていて美味。
このセミフレッドも軽くて甘すぎず、とっても好み。



ゴフレードの6歳上のお姉さんで、キッチンに立つイレーネと、
オーナーのパオリーノと40年以上の付き合いとか。
ゴフレードが12歳くらいのころ、
二人のデートにはパパにいつも着いていかされていたなんて
かわいい。


この夫婦、私の家から1分くらいのところに住んでいる。
ボローニャは小さいな。
そしてこんな素敵は出会いがしょっちゅうあるのも
この町に惹かれる理由に違いない。

写真はレストランのホームページに使いたいそう。
ゴフに撮影代払うからね、と言われたけど、
もちろんお断りした。
どちらにしろ撮っていただろうしネ。



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Ristorante Da Cesari
Via de'Carbonesi, 8 Bologna
tel. +39 051 237710
月-土 12:30-14:30 19:00-23:00
日曜定休

Thursday, July 23, 2009

バヤ最高

犬が相棒だったことはないけど、
バヤをみているとこんな相棒いたら楽しいだろうな~
と思う。
草もぐもぐ中。

骨しゃぶり中。
夢中。


文字通り夢中。

Wednesday, July 22, 2009

ルナとバヤ

友達と家ごはん。

もちろん大事な家族もいっしょ。

フラヴィアとマルチェッロの新しい家族は
シーズーのルナ。

6ヶ月。
正直好みの犬種ではないけど
ルナはとーーーーーってもかわいい。

パオロの愛犬、イングリッシュコッカーのバヤ。

8歳。
全身チョコレート色はとっても珍しく、
いつもの公園でも大人気。
ルナが飽きたホネをもらって
目じりたれまくり。

Tuesday, July 21, 2009

「ラ・フェルマータ」の人々

いつも(キッチン勝手にシェフズテーブルで)お世話になっている
一ツ星レストラン「ラ・フェルマータ」のみんなへのオマージュ。

ワイヤーで3Dにできている。

左上から時計回りでシェフのアンドレアとリカルド、
ドルチェ担当テツ、肉魚担当チッチョ、ソムリエのルカ、
カメリエーラのフェデリカ、レセプショニスタ+サービスのティツィアナ。

Monday, July 20, 2009

おいしい仕込み見学

レストラン「ラ・フェルマータ」にお邪魔中。

朝の仕込み時間には、いろんな素材が到着しておもしろい。

今朝は魚がたくさん、ジェノヴァから。
 

こちらもジェノヴァから。

でもシェフのリカルドが自分の船で釣った逸品。

こちら、キノコ博士のチッチョ。

部屋で育ててもいる。
もちろんキノコはあっち系。

サマーポルチーニの旬。

卵型のオーヴォリ茸も、カルパッチョでいただきます。
オーヴォリ茸は、成長すると白い卵状のいしずきの中から
オレンジ色のキノコが生まれる変わったきのこ。

今日のまかないは、少イカ入りニョッキ。


しっかりデザートまで。
もものコンポート&スープ。
バジルのソルベやヨーグルトのジェラートとの
絶妙なハーモニーにやみつきのお客さま多数。
タマゴの殻プリンにはカフェのアワアワトッピング。
これはプレデセールでデザート本番の前に登場。

Sunday, July 19, 2009

川でBBQと甲羅干し

週末はよく自転車レースを見かける。
けっこういい年の人も、ハードな坂道をよく登っている。

このレースは、救急車や護送のバイクもついてまわっていて、本格的。

イタリアにくると、夏は日焼けしたくなる。
きっと太陽のせいだ。
日本では絶対していなかったのに。

今日は行き当たりばったりで、自然公園の近くの川に。

こっちでは野外でバーベキューできるところがかなり少ない。
きっとマナーが悪いからだろう。
なのできっと見つかったらこっぴどく怒られるんだろうけど、
みると川上でももくもくバーベキューのけむりが見えるし、
私たちもやってみた。

 
野外でやるグリルとビールは最高!

4時間ほどごろごろ過ごす。
魚をつかまえてみようと石で砦を作ったけどだめだった。
今度は釣り針も車に常備だ。

電車で、コンニチハ

アレッサンドリアに向かう電車でであった家族。

おかあさんはアラビア語で話していて、
おとこの子(とちびっ子)は半分イタリア語で話していた。

好奇心旺盛な男の子、隣のボックスに座っていた若者が
タバコの箱をくるくる指でまわしているのをみて、
「やらせて!」とチャレンジしにいったり、
彼になぞなぞをどんどん出して、
「いまの簡単だったのにー!」とか言っている。

「プレイステーションもってる?ぼく持ってるよ」
「フランスいったことある?ぼくあるよ」
とおしゃべりは止まらない。

きっと私にも矛先が向けられるとどきどきしていたら、
やっぱり。
手にしていた本をみて、
「イタリア語勉強してるの?中国語読めるの?」

日本人だとわかると、
「すごーい!日本クールだよね!数字数えられる?」
と、カラテで習った数字を数えだした。(間違ってた)
せがまれて、最後には家族の似顔絵を描いてあげた。
「これ、きっと高いんだろうね!」
なんて、かわいいじゃない。

イタリアに来て3年だそう。
さすが子供、すっかりイタリア語をマスターしている。

お母さんは32歳。
息子たちはアラブ語は話せるけど書けないそう。

道中3時間の半分はおしゃべりして過ごし、
同じ駅で降りた。
こんな出会いも電車は楽しい。

Friday, July 17, 2009

新作仕込み中

秋の個展にむけ、新作あれこれ。


はじめて鉄のワイヤー3mmを使ってみた。
大きさはシャツ実物大+袖。
鉄3mmはなかなか固い。
あっという間にタコだらけの兆し。

外は38度。
家にクーラーはない。
でも湿気がそこまで高くないので
まだまだ想定内。
それでも切ったり曲げたり、汗かきかき作業中。
家でも水着。

こちら、依頼されて作ってみたサンプル。

volare = fly。
0.5mmの銅線で作った、200mmほどの大きさのもの。
これは汗もかかず涼しい顔で作ったもの。

Thursday, July 16, 2009

薬味

今週はヤバいくらい暑くなるらしい。

この一年和食が恋しくなったことはほぼないけど、
とくに夏、枝豆ビールに薬味たっぷり冷奴は
イタリアでは楽しめないなぁとちょっとノスタルジーだった。

それで今年は育ててみることに。
といっても薬味。
先日一時帰国した際、万能ねぎとシソの種を買ってきた。
豆腐作りができるよう、にがりも木綿の布もあるけど
なにかと物入りそうなので、まだ手をつけていない。

収穫できるようになったら、きっと作りどき。
でも8月のヴァカンスで留守中に枯れそう。確実に。
一緒に連れていこうか悩むところ。

Monday, July 13, 2009

どこでもドア

いつ行っても楽しいホームセンター。

園芸コーナー、ペンキコーナーで用を済ませて、
普段いかないコーナーまでいってみた。

正真正銘、ドア。
自分で買って自分で取り付けるのだろうか。
こんなドアをみたら、思い出すのはどこでもドア。
イタリアでもドラえもんは人気。
ウィークデーはほぼ毎日やっているようで、
ドラえもんものび太も、声優が変わる前の声とそっくりでうれしい。

どこでもドアをwikipediaで調べてみた:

 片開き戸を模した道具。
 目的地を音声や思念などで入力した上で扉を開くと、その先が目的地に。
 ドアのノブに意志読み取りセンサーが組み込まれているため、
 「いつもの空き地」と言えば野比家の近所の空き地になったり、
 「どこでもいいから遠く」と言えば適当な場所になるなど、
 曖昧な場所の指定が可能。
 のび太がしずか家へ行こうとすれば、のび太の気持ちが読み取られ、
 行き先が風呂場になったりもする。

 どこでもドアの発明により、銀河SL天の川鉄道が廃止になった。
 ドラえもんは廃止の記念切符を購入している。
 
 便利すぎる道具ゆえ、大長編などではしばしば使用不可能になる。
 映画版では、粗大ゴミと間違われて焼却されたり、
 ワニにかじられて破壊されたり、
 ドアの一部が雪男にかじられたこともある。

こと細かに、大マジで語られているのがちょっと面白い。