スペインは、全般的に“おいしい!”に出会う確立が高いよう。
今回バルセロナでも
“おいしい!”=“楽しい!”がたくさんあった。
“ タベルナ(食堂)でピンチョス ”もいい。
さっと寄って、好きなものをカウンターでつまんで一杯。
待ち合わせにもよし、食事にもよし。
昔ながらのバルのようなところを探してみたものの、
これがなかなか出会えなかった。
どうせさまようなら、楽しいのは
おしゃれショップが立ち並ぶボルン地区。
ブティックもおしゃれなら、レストランも気が利いている。
たまたま入ったのは、タベルナ(食堂)
>>
Golfo de Bizkaia 。
カウンターにずらり並ぶピンチョスは、
好きなものをセルフサービス。
一本1.45€。
会計はお皿に残ったピックの数で。
皿盛りのお惣菜は取ってもらう。
ピンチョスのほかに、
パン・コン・トマテ、
(パンにニンニクとトマトをこすりつけ、
オリーブオイルと塩をかけたもの)
ナス入りトルティージャ(オムレツ)、
マテ貝の酒蒸し、
ブータンのような黒ソーせージ、など。
ビール1杯、二人で30€弱。
近くには、バルセロナいちおいしいに違いない!
シェフのカルラス・マンペルは、
2005年にリオンのチョコレートケーキ世界大会で
優勝するなど実力者。
日本ではこんなきれいなケーキはたくさんあるけれど、
正直スペインにもあると思わなかった。
左の洋ナシのケーキは絶品!
カヴァとあわせるセットメニューもある。
となりには軽食がとれるバルも。
きれいなケータリングもしている。
buboは、先のタベルナで食事をしたあと、
23時をまわっても開いていた。
もうとっくに閉まっていると思ったので
最後においしいデザートで〆られてラッキー。
金、土はなんと1時まで営業しているとか!
そうそう、普通のスーパーも21時まで開いたし、
スペイン人は働き者。
イタリアよりずっと景気がいいのもわかる。
ちなみに、スペインにきたら必ず食べたい
ハモン・イベリコ。
日本でもよく見かけるようになった“イベリコ豚”と表記されているのは
ただの黒豚のことも多い。
食べたいのは、ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ。
(Jamón ibérico de bellota)
正真正銘、どんぐりの実を食べて育ったイベリコ豚だ。
bellota=どんぐりのこと。
高品質なハモン・イベリコ・デ・ベジョータは、
サグラダ・ファミリア近くの昔ながらのシャルクトリー
Charcaterias Joaguin Graciaで買ってみた。
(C/Diagonal 366)
キロ69€の超熟成タイプと、
キロ52€のそこそこ熟成タイプ。
どちらも後味があまくておいしい。
個人的には、超熟成よりそこそこ熟成のほうが
塩分が低くて好み。
hamonはラテン語で後脚。
paletaは前脚のこと。
脂肪が少なく比較的熟成期間が短い
あとは、夏ならオルチャータ(orxata)をお忘れなく。
乾燥させたカヤツリグサ(chufa)という植物の
地下茎でできている、ヘルシードリンク。
ミルク色でさらりとしている。
ドライフルーツ屋にも売っていて、
そのままかじってもほんのり甘いそう。
オルチャータはヴァレンシア発祥で、今ではスペイン中で飲まれている。
ジェラテリアやバルでも「オルチャータあります」の札が張られている。
(でもせっかくならオルチャテリアで飲みたい。)
店によって味が違い、飲み比べも面白い。
すっかり癖になって、何店かで味見した。
一番のヒットは、バルセロナ大裏手の
Valenciana(C/Aribau 16)。
夏のバルセロナに戻る日が、すでに楽しみ!